2021/03/10 18:17
いつも、うずまき屋をご利用くださっている皆様、うずまき屋ブログをご覧くださっている皆様、誠にありがとうございます。
ご無沙汰しております、うずまき屋兄弟1号でございます。
あと2か月足らずで八十八夜。いよいよ新茶までのカウントダウンが始まりましたね。
あの新緑の香りを思い出しては心が躍ります。
種子島の松寿という品種のお茶は、温暖な気候の種子島なだけあって芽がぐんぐん育ち、いまにも摘み取れそうな勢いを感じます。
とはいえ、まだまだ3月の序盤。急な寒気の接近で芽が全滅…なんてこともあるかもしれないので、実は心配でもあります。
今年のお茶もよい出来になることを祈っています。
農家さんにエールを送りましょう!
さて、話は変わりまして
新茶の方が去年のお茶より絶対美味しい。
とお思いになっている方いらっしゃいませんか?
たしかに、新鮮な風味というのはやはり新茶だけが持つもので、その香りや味というものは古茶では表現できません。
しかし、逆に言えば古茶にしかない風味もあるのです。
適切に保存されていた古茶には、新茶にはない独特の柔らかく円みのある風味があります。
新茶のころ尖っていた味わいが角が取れて口当たりも優しくなり、深みのある味わいになったり、面白い変化を見せます。
『熟成』と呼んでもいいのか、それが正しいのかはわかりませんが、煎茶にはまだまだ奥深い変化があるように感じます。
そしてそれはまた、嗜好品としての幅が広がり、煎茶のより多くの楽しみ方を探すことができます。
『古いお茶』と侮るなかれ。
多くのお茶を見ていると新茶よりそのお茶の良さが出てくるようなお茶もある様に感じます。
お茶の楽しみ方はたくさんございます。
ぜひ古茶も一度お試しになってみてはいかがでしょうか。
また、パッケージされたものを冷暗所に置いて1年ほど寝かせてみるのも面白いかもしれません。
紅茶や烏龍茶にも同様に「熟成」という概念があるようです。
紅茶、烏龍茶に関してはもっとお勉強してからお話しできたらしてみたいと思っております。